コロサイ人への 聖書本来の家族 コロサイ人への手紙3:18~25 手紙3:18~25

 現代は夫も妻も外で働き、家事や子育ても共同で進めるフィフテイな関係になってきております。そのために、ゼロ歳時からこどもが保育園に預けられ、親とのスキンシップが大幅に欠如する事態になってきました。そこで、今回は、聖書が語る本来の家族について学びたいと思います。

 先ず、夫婦の関係についてコロサイ人への手紙3章18節で次のように書かれています。「妻たちよ。主にある者にふさわしく、夫に従いなさい。」。妻は夫に従うことは当然であり、仕方なしに従うのではなく、主イエスに仕えるように自発的に従うことが大切であるというのです。人間的に言えば、夫も妻もともに欠点があるので、相手に首をかしげるところが多々在るかも知れません。しかし、主キリストによって愛されている相手だからこそ、自発的に、喜んで夫に従いなさいと教えているのです。

一方、「夫たちよ。妻を愛しなさい。妻に対して辛く当たってはいけません。」(コロサイ3:19)と教えています。また、エペソ人への手紙5章22節に「キリストが教会を愛し、教会のために御自身をささげられたように愛しなさい。」とあります。つまり、夫婦はお互いが相手のことを思って仕え合うべきであり、夫は自分を犠牲にしてでも、妻を愛すべきであるということです。

私たち夫婦は今年、結婚45周年を迎えます。結婚式の祝辞でカナダ人宣教師から同じような内容のメッセージを伺いました。「お二人は、イエス・キリストを信じて、神様のお導きで、今日、結婚されました。それで、お二人の間にはいつもイエス様がおられることを覚えてください。意見が合わないことがあっても、お互いにイエス・キリストを通して見ると、分かり合えるのですよ。」。私たちはこのことをずっと実践してきました。私が日立製作所の研究所を退職し、安定した生活を捨てて、カナダの神学校に行くことも、妻は同意してくれました。その時以来、何をするにしても、二人は一緒でした。彼女は私の同労者となり、良きパートナーとなってくれました。

 続いて、親子関係について、コロサイ人への手紙3:20節に、「子どもたちよ。すべてのことについて両親に従いなさい。それは主に喜ばれることなのです。」と書いてあります。

こどもは幼いときから親元で育ち、親の訓練を受けて成長します。佐々木正美氏は著書「子どもへのまなざし」の中で、次のように述べておられます。「乳幼児期が基礎工事のときで、人間の基礎をつくる大事な時であり、小学校や中学校、高校、大学、あるいは大学院、留学などはあとから造っていく建築の部分です。あとからやるものほど、やり直しがきくが、基礎工事は建物が建った後は、見えなくなっているので、やり直しは考えられないのです。」 

だから、乳幼児期に親とのスキンシップをして、親子の絆をしっかり固めておかなければなりません。健全な子どもは親の愛のもとで育つのです。

もちろん、親は子どもを正しく訓練する必要があります。しかし、子どもを怒らせて気落ちさせてはいけません。佐々木正美氏は“ありのままの子どもを受け入れることの大切さ”も語っておられます。「人間というのは、どこかで全面的に受容される時期があればあるほど、安心して自立していけるのです。自分が全面的に受容されるということは、ありのままの自分を承認されるということです。ありのままを承認されるということは、子どもにとっては、このままで私はいいのだという安心感、すなわち、自信になるのです。人生のできるだけ早い時期に、この安心感が与えられることが大事なのです。」

特に、クリスチャン家庭では、子どもが親と一緒に生活することによって、親の愛、その背後におられる主なる神の愛、イエス・キリストの愛に触れることができます。それによって、心身ともに健全に成長することができるのです。

以上まとめますと、主イエスの愛に包まれた家庭は、夫婦も親子関係も良く、聖書的に見ても健全であることがわかります。皆様のご家庭の上に、主なる神の豊かな祝福がありますようお祈り申し上げます。 (牧師:北林行雄記)

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