エリコ陥落と契約成就 ヨシュア記6:12~25

 エリコは「やしの都」として知られ、ヨルダン川流域の緑の多い地域にあり、主要な貿易路に通じて豊かな町でした。しかも、その町は二重壁の堅固な城壁で固められて、難攻不落の城と見られていました。しかし、エリコの住民は、がヨルダン川の水をからし、イスラエル軍がカナンに渡って来たことを聞いて、恐れおののいていました(ヨシュア2:9、5:1)。どんなにエリコの城壁が堅固に見えても、その内側は弱体しきっていたのです。全知全能のが働かれると事態が急変するのです。

はヨシュアに「エリコとその王、および勇士たちを、あなたの手に渡した。あなたがた戦士はすべて、町の周囲を七日間回れ。七人の祭司たちが、七つの雄羊の角笛を持って、箱の前を行き、七日目には、七度町を回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らせ。」と仰せられました(ヨシュア6:2~4)。七は無限数であり、旧約時代の祭儀には重要な数でした。主が命じられた独特な行動は軍事的というより、宗教的な行為を表しています。ヨシュアの指導の下に、祭司たちや武装した者たちが町の周りを7日間回り、イスラエルの民が大声で、ときの声を上げると、堅固なエリコの城壁が崩れ落ちました。彼らが主の命令に忠実に従ったので、エリコの町を占拠することができたのです。彼らの親たちは主の恵みにより、出エジプトして約束の地カナンに向かいましたが、自分たちの欲望にかられて、荒れ地で神を試み、主の命令に背き、雄牛の偶像を造って、神の怒りをかいました(詩篇106:13~27)。そのため、彼らは40年間荒野を旅しますが、ヨシュアとカレブ以外はすべて荒野で死に、約束の地カナンに入ることができなかったのです。主の命令に忠実に従うことは人間として、特に、信仰者にとして一番大切なことなのです。

さらに、ヨシュアがエリコを偵察するために派遣した二人の斥候を匿って、助けてくれた遊女ラハブとの誓いも果たすことができました(ヨシュア2:12~14、6:22~25)。エリコを制圧したイスラエルの民が、町にあるものは、男も女も、若い者も年寄りも、また、牛、ろばも、すべて剣の刃で聖絶したとき、遊女ラハブとその父の家族と彼女に属するすべての者だけは生かされました。しかも、ラハブはイエス・キリストの系図に掲載されるほど祝福される人物となりました(マタイ1:5)。 以上のことから、信仰者は常にの命令に忠実に従うならば、大きな祝福を受けることができるのです。是非、皆さんも、主の仰せ(御ことば)に忠実に従い-、祝福された人生を歩んでください。 (牧師:北林行雄記)

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