恐れないで、語り続けよ~使徒の働き18:5~11

使徒パウロはイエス・キリストに出会って人生が180度変り、今まで強力に反対していたキリストの福音を命がけで宣教するようになった人です。(使徒:1-2,20- 21)

彼はコリントに来た当初は天幕(テント)作りをしながら宣教していていましたが、シラスとテモテが来てからは宣教に専念しました。その結果、会堂管理者クリスポ一家をはじめ多くのコリント人が信仰に導かれました(同18:5-8)。このような成功を収めている中で、パウロの心の中に大きな恐れがありました。どうしてそうなったのでしょうか。

その理由は、ユダヤ人たちの激しい迫害のためであり、自分が以前行っていたようにクリスチャンたちをどこまでも追いかけて徹底的に抹殺しようとする試みでした。そのためパウロは本当に弱さの中にあって、「恐れ、おののいていたのです」(Ⅰコリント2:3)。
落ち込んでいるパウロに主イエスは次のように言われました。

①「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。」(使徒18:9)。福音を宣べ伝えることを中止してはならない。

②「わたしはあなたと共にいる。誰もあなたを襲って、危害を加える者はいない
。」(同18:10)。このことばによって、信仰者は本当の平安が与えられて、いつも励まされます(マタイ28:20)、ヨシュア1:9)。

③「この町には、わたしの民がたくさんいるから。」(同)。すなわち、この土地で救われる人々が沢山起こされるとの約束です。本当に嬉しく、希望を与えることばです。福音宣教には涙と労苦があっても、必ずすばらしい喜びが待っているのです(詩篇126:5-6)。

ーーーつぶやき

ー パウロさんて、確か迫害者から転向して、イエスをキリストと認め宣教した人でしたよね。それはダマスカスで主の声を聞いたことがキッカケでしたよね。

ー 聖書ではダマスカスではなく、ダマスコとなっていますが、場所はたぶん同じですから、ま、いいでしょ。それはそれとしてパウロさんのことをよくご存じですね。

ー えぇ、まぁ。でも知っているのはそれくらいですね。あの人、ある時は強い人に感じるし、あるときは弱い人のようでもあるし、強い人なのか弱い人なのか、今いちよくわからないのよねぇ。

ー そうですね。弱く見えるときもあるし、強く感じるときもありますね。おそらくどちらでもあるし、どちらもパウロの本当の姿なのでしょうね。今日の箇所は弱いところの場面になるでしょうか。パウロはどちらにしても、いつも主に祈り、主を求めておられたことは、彼の手紙や、この「使徒の働き」の中でもよく分かりますが、その態度はいつも変わらなかったと思うのですね。そう考えますと、イエスをキリストと信じ、そこを出発点とする信仰を持ち、それが真実と分かっているから、いかなる困難や迫害にあっても曲げなかったということでしょうね。そこは強かったといえるでしょうか。どう思われます?

ー そこなのよねぇ。真実と分かる強さを、私たちは持つことができるのでしょうかねぇ。何しろあなた、そう思おうすると決まって邪魔が入るわけですよ。こっちは集中してそうなろうと努力しているのに、「おい、明日仕事で出かける所あるから、弁当作っといてくれ」とか「おかぁさん、明日友達と一緒に外で食べるから夕食いらない」とか、「おかぁさん、明日までにこのユニホームきれいに洗濯してアイロンかけといて」とか、まぁ、私をなんだと思ってるんでしょ。世の中雑音多すぎません?!

ー はぁ、それは大変ですね。お察しします。しかし、それはそれとしてですね。なるべく静かに祈りの時間をもって主に向き合うようにですね。そのぉ。

ー はい、わかりますよ。でも同情していただけます?大変なんですから。パウロさん、よく辛抱されましたよね。私は祈る前に、怒鳴ってしまいますよ。ホントに!

ー あ、そうですか。コ、困りこまりましたね(;^_^A

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