会堂建設設計者の日誌1

< 2019年10月19日 土曜日 >

最近、また日暮れが早くなった。夕方5時頃はもう車のライトがいる。今日は小雨が降っていて、模型を濡らさぬよう車に積み込み富山聖書教会へ向かった。

会堂模型
会堂模型(正面入り口から)

本日は午後6時から、広田一区公民館で新会堂建設のための近隣説明会をさせてもらう大事な日だ。

「こんばんわ」と玄関扉を開けると、北林先生がネクタイを締めながら2階から降りてこられた。そしていつも祈祷会が行われている部屋へ・・・

『あっ、いつもと机の並び方が違う!』

下の写真は右から北林先生、奥様の和美夫人、奥村さん、私(福田)。

牧師ご夫妻と役員との打ち合わせ
牧師ご夫妻と役員との打ち合わせ

そう、富山聖書教会では先生のご自宅のリビング・ダイニングが礼拝室だ。折りたたみ机を縦に二つ繋げ、その両脇にパイプ椅子を並べるというスタイルで主日礼拝が行われいる。部屋に十四、五人入るといっぱいになり、もうそのような礼拝が25年も続いている。

その部屋の様子を改めて見て、1年と少し前、新会堂設計のことで最初に先生にお尋ねした質問も思い出した。「今、一番大変な事は何ですか?」と尋ねた時、奥様の和美夫人が即座に「土曜日の夜」と答えられた。

そう毎週末は、日々の食事などをするプライベートな空間から礼拝の設えに変わる日で、そして今が土曜の夕方なのだ。

私は、北林先生と最初にお会いした時「とにかく礼拝するための部屋が欲しい」と仰っていた事が心に残った。だから今日の説明会も模型を片手にその部分から始める。それは<パッと一目で教会とわかって、礼拝するための設えを持つ会堂>を意識した形になっていますと。

また説明会に用意していただいた部屋が、今設計している礼拝堂とちょうど同じくらいの広さだった事は参考になった。部屋に何名くらい入れるか想像しやすい。記録として部屋の写真をもっと撮りたかったが、参加されている方々が写らないように考えると、部屋の短辺方向だけになってしまった。新しい礼拝堂はまさにこの部屋幅になる。

会堂建設の近隣住民への説明
会堂建設の近隣住民への説明

さて、今日の近隣説明会は、そんな設計意図から始まり、建物の構造・規模・駐車台数・各部屋の概要説明後、質疑として、建物の歩道に近い部分の屋根雪が歩道落ちないか?、基本的にここは夜無人になるが、防犯上の対策や防犯パトロールの際断りなく敷地に入っても良いのか?、また万雑(まんぞう)費はどのように考えれば良いのか?・・など生活に密着した前向きなお話もいただき、今後教会が地域に密着して暮らしていく上で、(概ね了解した)とお返事を頂けたように感じた次第だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください