会堂建設設計者の日誌3

< 2019年10月30日 水曜日 >

さて、会堂建設の進捗は?。設計者からみた大まかな区分になるが、① 初めての相談から設計依頼を受け、設計・監理委託契約を経て、基本プラン・基本設計・実施設計そして確認申請までの「設計編」。② 工務店への見積り依頼から見積り調整、それから工務店の決定の「請負工事契約編」。③ そして実際に現場が動き出す「工事監理編」の三本立てになる。

今は、確認申請まで終了していて、② の段階に入った。これから一年後の完成を目標にして、「誰」にどうやって工事をお願いするか・・少し違った言い方になるが、一期一会の会堂建設チーム作りを考えている段階になる。

本日の祈祷会もそれらの説明をさせてもらった。ところで、請負工事契約に至るまでの方法は通常大きく分けて2通りある。それは数社に同じ条件で見積りを頼み、値段を比較しながら決めていく方法と、特命で工務店を1社に絞り込み、見積りを発注する方法になる。両者とも一長一短があって比較してみると・・数社に頼む入札方式は、見積り期間が限定されたり十分に図面内容を説明しきれない場合がある一方、特命の場合は施工の打ち合わせもしながら見積りを出せるので、建物の概要もより深く説明でき、こちらの意図も読み取ってもらいやすい。しかし金額的な問題ではやはり数社に見積りを出す方が安くなるのが一般的だ。

会堂敷地
道路から見た敷地

今回は、規模こそ小さめの木造平屋住宅だが、地域の方々から見てもすぐに教会とわかるような意匠であったり、その正面性を意識した佇まいを求めた結果、木材加工や組立が難しくなっている。だから、設計者としては十分な施工打合せは欠かせない条件だと思っている。本当に建設工事は一期一会で、どの道を進めば良いのか選択はとても難しい。

会堂完成予想像図

(計画地をストリートビューで見たとき、古い木造住宅がこれからできる新会堂の姿を連想させた)

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