主の恵みによる成長 ペテロの手紙第一2:1~3

今朝は、ペテロの手紙第一2章から、信仰の成長について学びたい。この手紙は、使徒ペテロが、ポントス、ガラテア、アジア、ビテイニアに散って寄留している選ばれた人々、すなわち、クリスチャンたちに書き送った手紙です。この人たちに対して、ペテロは「あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生きたいつまでも残る、神のことばによるのです。」(ペテロ第一1:23)と述べています。あなたがたは神のことばと言う朽ちない種から生まれたので、必ず成長していくと断言しているのです。そして、成長していく秘訣がペテロの手紙第一2章1~2節に述べられました。

第一に、成長を妨げているものを捨てることです。

「ですからあなたがたは、すべての悪意、すべての偽り、偽善やねたみ、すべての悪口を捨てて」(1節)。どの時代にも完璧な人はいません。何事にも忠実で誰に対しても親切だと思われている人でも、誰もわかってくれず、疲れ果ててしまったときは人のことを悪く言ったり妬んだりするものです。人間は本来罪人です。だから、自分の心の中に悪意や偽り、偽善や妬みが湧き出て、悪口を言いたくなったら祈りましょう。すべてを告白して主なる神に許して頂くことです。

第二に、純粋な霊の乳を慕い求めることです。(2節)。 赤ちゃんの成長にはミルクは欠かせません「霊の乳」とは私たちクリスチャンの霊的な糧のことで、心が成長するに必須不可欠のものです。毎日肉体の糧を食べるのと同様に、霊的な糧を毎日食することが必要です。従って、神のことばである聖書を毎日読みましょう。

 これら2つのことについては、信仰を持ったばかりのクリスチャンによく勧められることですが、信仰歴の長い人たちにも十分当てはまることです。その理由は、この手紙の第2章3節、「あなたがたは主がいつくしみ深い方であることを、確かに味わいました。」から判ります。主の恵みを味わっているはずだから、もっと深く味わうように勧めているのです。

 私は1971年6月20日の特別伝道集会の時、明確にイエス・キリストを自らの救い主として信じ、受け入れました。ルカの福音書15章の「放蕩息子のたとえ」から、父なる神の愛が判り自らの罪を悔い改めて神のもとに帰ろうと決心しました。その時は嬉しくて、心が燃え上がるようで、毎日聖書を読み続け、約1カ月で聖書の全巻を読み上げました。 それから約50年、毎日聖書を読み続けています。旧約聖書と新約聖書それぞれ1章ずつ読むのが私の日課です。それだけ読んでいても、毎日聖書から新しい発見があります。これまでに何度も読んで来た箇所でも、そこから、神の愛と恵みが伝わってくるのです。

神は愛です。聖書を読む前に深く沈んだ思いであったのに、読んだ後は心に不思議な喜びと他の人に対する憐れみの思いが沸き上がって来ました。聖書は本当に素晴らしい書物です。私たち、又、皆さんへの神のラブレターです。それ故、皆さん。「すべての悪意、すべての偽り、偽善やねたみ、すべての悪口を捨てて、生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な霊の乳を慕い求めて」充実した信仰生活を歩もうではありませんか。

                (牧師:北林行雄記)

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