あなたの神、主を愛せよ 申命記6:1~9

 本日は「神を愛する」ことについて申命記から学びたい。 偉大な指導者モーセはイスラエルの民を出エジプトさせ、40年の荒野生活を終え、約束の地カナンに近づいた。しかし、彼は高齢で、余命が残り少なかった。そこで、彼はイスラエル人皆を集めて、シナイ山で神から賜った十戒を再度言い聞かせて、説教をした。

 十戒の内容: 第1戒は、主以外を神とすることの禁止、第2戒は、偶像崇拝の禁止、第3戒は、主の御名の誤用の禁止、第4戒は、安息日の規定、第5戒は、両親を敬うこと、第6戒は、不法な殺人の禁止、第7戒は、姦淫の禁止、第8戒は、盗みの禁止、第9戒は、偽証の禁止、第10戒は、隣人の所有物に対するむさぼりの禁止である。

 そして、これらの戒めを実生活の中で行うためのキーポイントと、具体的な方法について申命記6章4~9節で述べた。「聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主は唯一である。」(4節)。この方がエジプトの奴隷であったイスラエルの民を救い出し、導いて下さった。それゆえ、「あなたは心を尽くし、精神を尽くし、力を尽して、あなたの神、主を愛しなさい。」(5節)。この御ことばがキーポイントである。マタイの福音書22章37~38節に、律法の専門家がイエス・キリストを試そうとして、『律法の中でどの戒めが一番重要か』と質問した時、イエス様が直ぐに申命記6章5節の御ことばを答えられた。

 主なる神を愛することがなぜ重要か? その理由はヨハネの手紙第一4章に書いてある。「愛は神から出ている。」(7節)しかも、「神が私たちを愛し、私たちの罪のために宥めの捧げものとしての御子を遣わされました。」(10節)。つまり、自己中心で罪深い私たち人間を救うために神の御子イエス・キリストが十字架に罹り、死んで三日目によみがえって下さった。大きな犠牲を払ってまで、私たちを愛された。私たちはこれ程までに大きな神の愛にいつも心を留めるべきである。あなたがたの中で、律法が自分の日常生活の足かせとなり、自由が効かなくなると心配する人がいるかもしれない。しかし、神を愛することによって、自分がもっと多く神から愛されていることが判り、感謝の思いが増し加えられる。

 このように神の愛に満たされ、心の底から感謝の思いが湧き出て来るなら、喜んで神の戒めを守ることも、充分可能になる。それゆえ、「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽して、主なる神を愛すること」が大切である。

 続いてモーセは、神の祝福に預かるために、あなたの子ども達にも神を愛することを教え込むように勧め(7節)、さらに実生活のなかで、いつも主なる神を愛することに励むための方策(8~9節)も勧めた。

 是非皆さん。あなたの心を尽くし、精神を尽くし、力を尽してあなたの神を愛しましょう。                      (牧師:北林行雄記)

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