天地創造の第一日目 創世記1:1~5

私たち人間世界において、歴史上、世界最初の人はどのように誕生したのでしょうか?また、地球上にはいろいろな種類の動物が生息していますが、その最初の動物たち、たとえば、最初の象や猿、ウサギ、犬や猫はいつ、どのように誕生したのでしょうか?さらに、宇宙にある沢山の星や太陽や月はどのようにできたのでしょうか?

 この質問に対する聖書の回答は、「はじめに神は天と地を創造された。」(創世記1:1)です。最初の地の状態は茫漠として何もない。つまり、広くて、とりとめもない状態でした。しかも、闇が大水の上にあり、神の霊が水の面を動いていました。

 そこに、全知全能の神の一声、「光よ、あれが発せられました。すると、神の仰せの通り、光が現れた。この光は太陽や月の光ではありません。太陽や月は天地創造の第四日目に出来上がるもので、天地創造の初日にはありませんでした。

 4節を見ると、「神は光を良しと見られた」とあります。私たちは光と言うと、太陽の光や蛍光灯やライトを連想しますが、今日の聖書箇所から判ることは光そのものが神の創造の業であることです。全知全能の神で、創造主なる神にしかできないことです。

 コリント人への手紙第二4章6節の御ことばを開きましょう。

「闇の中から光が輝き出よ」と言われた神が、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせるために、私たちの心を照らしてくださったのです。

天地万物の創造主である神が私たち人間の心を照らされる知識の光とは何でしょうか? それは、私たち自身が “神を知り、キリストを知るため知識の光”です。

 私たちは夜、テレビを見ていると、突然、電気が切れてしまった。発電所の異常で地域全体が真っ暗になった時、どうしますか?そのとき、懐中電灯が役に立ちます。懐中電灯があれば、暗闇の夜道でも、真っ暗な洞窟の中で光を照らして、ものを見ることができます。

このことから、皆さんは何を連想しますか?本日の聖書箇所は、私たち人間が暗闇の世界の中に置かれても、しっかりと“もの”を見ることができるように、神は光を創造されたということです。この光は“神を知り、キリストを知るため知識の光”です。

今日の世界情勢はいつ核戦争が勃発するかわからない危機の中にあります。ロシアがウクライナ侵攻してからもうすぐ1年になります。早く戦争が終わって欲しいと願いますが、逆に拡大しています。そのほか、中国や北朝鮮の動きが心配です。

しかし、このような不安な社会の中にあっても、いつも、どこにいても主イエス・キリストと共にあるならば、皆さんは平安に生きることができます。

私たちが神を「天と地を造られた方」と憶えることは、神の被造物である私たちをへりくだらせるものです。使徒ヨハネが見た天国においても、24人の長老たちは御座に着いておられる方の前にひれ伏して、世々限りなく生きておられる方を礼拝した。また、自分たちの冠を御座の前に投げ出して言った。「主よ、わたしたちの神よ。あなたこそ、栄光と誉れと力を受けるにふさわしい方。あなたは万物を創造されました。みこころのゆえに、それらは存在し、また創造されたのです。」(黙示録4:10~11)。

皆さんの信仰が一層成長すれば、イエス・キリストに似た人格に変えられ、謙遜な人になり、神からも人からも愛される人になるのです。このことを目標に頑張っていきましょう。

 

最後に、皆さんに一冊の小冊子を紹介いたします。この冊子は私が日立にいたころからの知り合いで、50年間の親交がある宇佐神 正海先生です。耳鼻科のお医者さんです。聖書と科学社(genesis Japan)を設立され、各地で講演されている方です。

この先生は高校時代から進化論をしっかり学ばれ、進化論の塊のような方でした。ところが、双子の弟さん(元大学教授)がクリスチャンになられたことから、聖書の学びもされました。以下小冊子から抜粋。

医師になるために進学した東北大学でも進化論の資料を調べましたが、やはり、進化論が正しいという絶対的な証拠は、どこにも見つけることができませんでした。そこで、これまでは「すべてが進化した」というメガネで物事を見ていたが、今度は「すべてが創造主によって造られた」というメガネで見ると、聖書と科学的真理は矛盾しないが見えてきました。自分の罪に気づき、不安で三日三晩、眠ることもできませんでした。すると弟は「今まで創造主に背を向けていた罪を告白して、イエス・キリストが自分の罪の身代わりに罰を受けてくだったことを、感謝して受け入れればいいんだよ」と、言いました。そこで私は弟と一緒に祈り、イエス・キリストを自分の救い主と信じ受け入れたのです。」

素晴らしい小冊子です。この冊子に添えられていたレターに、「自分は90歳になりました。天国で会いましょう。」と書かれていました。

この冊子は敬愛する宇佐神正海先生から私への遺言と思っています。

皆さんが祈っておられるお母さんや御主人の救い、また、友人や知人の救いのためにこの小冊子を利用されることをお勧めします。

           (牧師:北林行雄記)

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