悔い改めと救いの恵み~使徒の働き2:36~42

使徒ペテロはイスラエルの人々に向って、「神が、今や主ともキリストともされたイエスをあなたがたは十字架につけた」と断言しました(使徒2:36)。これを聞いた人々は心を刺され、「私たちはどうしたら良いでしょうか」と質問しました。そこでペテロは「悔い改めなさい。そして、罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。」と答えると(同2:38)、その日に3000人ほどが信仰を持って、弟子に加えられました(同2:41)。
これだけ大勢の人たちの心の変化に着目してみましょう。イスラエル人は全知全能の神の選びの民と言われています。その神の御子であるイエス・キリストを彼らが十字架にかけて殺してしまったのです。厳罰に処せられて当然のことです。ところが、ペテロの答えは、神の赦しと信仰による救いのメッセージでした。
宣教師ジェイク・デイシェイザーは真珠湾報復の爆撃手としてドーリットル空襲に加わったが、乗っていた飛行機が不時着して、40ヶ月戦争捕虜となりました。独房に入れられて、ひどい扱いを受けていたとき、聖書を手にすることができました。3週間むさぼるようにして聖書を読み、キリストの十字架の贖いと復活を確信しました。ローマ人への手紙10章9節「なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。」
が心に響いて、ジェイクは「主よ、あなたはすべてをご存知です。私は自分の罪を悔いています。私は家から遠く離れ、囚われていますが、神の赦しが必要です。」と祈りました。この時、彼がイエス・キリストを受け入れた瞬間でした。
また、彼は牢の看守を憎んでいましたが、看守に虐待されて足に激痛を感じたとき、「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」(マタイ5:44)とのキリストのことばを思い出しました。そこで、彼は自分の心にある憎しみを愛で置き換えようとして、看守に「オハヨウゴザイマス」と言い、何日か好意的な対応をしたら、看守も心を開き、仲良くなったそうです。このようにジェイク・デイシェイザーは変えられ、その後日本人の魂の救いのために宣教師となりました。
神は愛です(Ⅰヨハネ4:8)。私たち人間の罪を贖うために、神の御子キリストが十字架にかかって死んでくださいました。それ故、罪を悔い改めてイエス・キリストを信じて告白する者は救われます(ローマ10:9)。そして、信仰の証しとしてバプテスマを受けます。すると、聖霊が与えられるのです。聖霊は助け主で(ヨハネ14:16)、信仰生活を健全に歩むために、私たちをいつも導いてくださる方です。また、弟子に加えられた人々は、使徒たちの教え(聖書)を堅く守り、交わりをし、パンを裂き(聖餐式)、祈りをしていました(同2:42)。このように教会生活を正しく守ることは大切なことで、豊かな神の祝福を受けることができます。皆さんもご一緒に救いの恵みに預かりましょう。

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