この岩の上に マタイの福音書16:15~18

  本日は富山聖書教会の創立記念礼拝です。今から28年前の1995年4月16日(日)に最初の礼拝を私の自宅で持ちました。私たち夫婦と仲井さん親子だけの参加でしたが、喜びと感謝に満たされて、教会の開拓をスタートしました。

私たちの教会は全国的に見ると非常に福音宣教の難しい所と言われるこの地で、ただひたすら主なる神様の召命に従うことによって始まった教会です。

私はカナダのバンクーバーにあるNorthwest Baptist theological Seminary (神学校)の神学修士課程を卒業しましたので、ここ富山県に帰っても、幸いにカナダの宣教師とのパイプがありました。それを通じて福井県にその時おられたダビデ・マーチン宣教師と知り合いになることができました。マーチン宣教師にお会いすると、早速、日本同盟基督教団を紹介されました。その後、教団主催の松原湖研修会などに参加させてもらい、教団に関する学びや日本における教会の実情等をリサーチし、1996年3月の日本同盟基督教団総会に出席して、教団の新任教師たちの就任式が行われ、同時に富山聖書教会と北林行雄牧師の日本同盟基督教団への加入も承認されて今日に至っています。

 私が教会をスタートするにあたり、教会形成の理念として「未伝地域に福音を伝える」をモットーにし、聖書に根差した「キリストのからだを形成する」を目標に掲げて、伝道、牧会を進めてまいりました。

 本日は創立記念礼拝に当たり、「この岩の上に」と題して聖書のマタイの福音書からメッセージをさせていただきます。

イエス様はピリポ・カイザリヤ地方に行かれ、弟子たちに「人々は私のことを誰だと言っているか」と尋ねられました。彼らは「バプテスマのヨハネ、エリヤ、またエレミヤだと言っています」と答えると、弟子たちに向かってイエス様は「あなたがたは、わたしを誰だと言いますか。」と質問されました。すると、弟子の筆頭であるペテロが「あなたは生ける神の子キリストです。」と答えました。この地ピリポ・カイザリヤには沢山の偶像があったのを見て、それと比較して、ペテロがイエス様は本当に生きておられる神の御子キリストであると確信をもってこのように答えたのです。するとイエス様から非常に重要な意味を持った次のような御ことばが返ってきました。

あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、私の教会を建てます。」と言われました。これはどういう意味でしょうか。皆さん判りますか?エペソ人の手紙2章20~21節の御ことばをお読みします。「使徒たちや預言者たちと言う土台の上に建てられていて、キリスト・イエスご自身がその要の石です。このキリストにあって、建物の全体が組合わされて成長し、主にある聖なる宮となります。」

イエス様はペテロを筆頭として、弟子たちの信仰が豊かに成長し、彼らの信仰を土台として開拓中の教会の基礎が築きあげられ、それが全世界に波及していくのを切望されたのではないでしょうか。

 私たちの富山聖書教会も、しっかりとした堅い岩(イエス・キリスト)の上に建てられ、イエスは父なる神の御子であり、私たちの救い主であると言う信仰に立って歩んでいる教会であることを再確認しましょう

特に、私たちの教会の建物はしっかりした岩盤の土地に立っているのです。建築会社の社長さんがそうコメントしておられました。感謝です。皆さんの信仰もますます堅固なものとなりますようお祈りいたします。

 また聖書にはこう書かれています。「あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。」(Iコリント12:27)

 身体には多くの器官がありますが、それぞれが大切な働きをしています。どれも欠かすことのできないものです。同様に、教会員の皆さんひとりひとりも大切なメンバーです。各自が主から与えられた賜物を用いて、全体の調和を保ちながら、教会の奉仕を自分でできるところから積極的に進めていただきたいと思います。

これからも、皆さんが一層信仰の一致を保ち、互いに仕え合って、主イエス様の身体なる教会を建て上げてまいりましょう。

 私たちの教会は2年後の2025年には教会創立30周年を迎えます。

昨年、新会堂が与えられ、自由に教会活動が行えるようになりました。このような整った環境の下で福音宣教の働きに励んでまいりたいと思います。

教会員皆さんの霊的な理解力が増し加えられ、グループ研究や更なる祈り会が増し加えられ、大きな成長につながりますようにお祈りしております。   教会創立記念日を覚えて———-(牧師:北林行雄記)

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